「―――様っ」
薄ぼんやりとした意識の中、誰かが何かを言っている。誰かに、話しかけている?
なんとなく、そんなふうに思う。
その声は、どこか聞き慣れたものだ。けど、何故だか同時に懐かしさも感じさせる。
意識せずに自然と、口元が緩んでくる。その声が、私の中の何かをくすぐっているようだ。
「―――姉様っ、フランお姉様っ!」
どうやら、その声は私を呼んでいたようだ。今、私をそんなふうに呼ぶ人なんていないけど、何の違和感もなく振り返る。
そこには咲夜がいた。銀の髪を揺らしながら、私の方へと近づいてくる。
でも、それは、見慣れた咲夜ではなかった。私よりも小さくて、そして、今よりも素直に感情を溢れさせている。
「咲夜、どうしたの?」
私は少し身体を屈ませて、咲夜と視線を合わせる。中途半端な姿勢だから腰にきつかったなぁ、と回顧する。
……そう、これは、現実ではない。夢の世界だ。でも、単なる夢の世界じゃなくて、私の記憶を映し出したものでもある。
「外に出られないお姉様の為に、お花を摘んできたの!」
どこから取り出したのか、色とりどりの花が摘まれたバスケットを私の方へと差し出してくれる。まるで、世界中の色をそこに集めたかのようだ。
私は、それを笑顔で受け取る。甘い香りが、広がった気がした。
「ありがとう、咲夜。……貴女は、本当にいい子ね」
私はそう言って咲夜を褒めてあげる。この時が、私が唯一、誰かを褒めてあげられる時だった。
……でも、本当は、頭を撫でてあげたかった。優しく、その頭を撫でながら、咲夜を褒めてあげたかった。
……でも、私が直接触れてしまえば壊してしまいそうな気がして、触れることなんて、出来なかった。シャボン玉に触れて、割ってしまうように、容易く……。
「ううん、フランお姉様の為だから! お姉様、また、摘んできてあげるよ!」
私の言葉に満面の笑顔を、返してくれる。
それは、本当に眩しかった。太陽を見たことなんてないけど、もしかしたら、太陽はこんなふうに輝くんじゃないんだろうか、って思った。
だから、私に咲夜の笑顔は勿体ないと、思っていた。
吸血鬼は太陽を見ることなんて、出来ないから。
◆
「……」
意識が覚醒する。
幼い咲夜の笑顔は消え去って、代わりにベッドの柔らかい感触を、はっきりと感じられるようになる。
それから、瞼を開いてみる。昔の咲夜が立っている、なんてことはなくて、いつもどおりの、薄暗い私の部屋だった。
……なんだって、あんな夢を見たんだろうか。昨日、何か特別なことがあったなんてことはない。だから、何か心当たりになるようなものは、一切ない。
内心首を傾げながら、私はゆっくりと上体を起こす。ベッドの上に座ってぼんやりしながら、目をこする。
それから、ベッドから出て少しおぼつかない足で衣装棚へと近づく。裸足に伝わる絨毯の感触が、くすぐったかった。
衣装棚の扉を開けて、今日はどれを着ようかと考える。そして、同時に夢のことを、思い出す。
あれは、十年位前の咲夜の姿だった。紅魔館に来たばかりで、まだ従者じゃなくて、私をお姉様と呼んで慕ってくれていた時期のものだ。
どうして、私をそんなふうに呼んでくれていたのかはわからない。お姉様がそう呼ぶように言ったのか、美鈴が何かを吹き込んだのか。
でも、誰のお陰か、なんていうのは、正直どうでもよかった。
初めて咲夜にお姉様、と呼ばれたとき、とても、嬉しかったから。絶対に、絶対に壊さないようにしよう、って強く、強く思うことが出来たのだから。
それに、そう思うことで私は、力を暴走させることも少なくなった。
……そう考えると、お姉様が咲夜にそう呼ぶように言った、という説がかなり有力になってくる。お姉様が、私の力をどうにかしようとあれこれやってくれていたのには、何となく感づいていたから。
ただ、そうやって、間接的に関わってくる所が気に食わない。私に何かあるなら、直接、来ればいいのに。
「咲夜」
着替え終わった所で中空へと、そう呼びかける。
「おはようございます、フランお嬢様」
現在の咲夜が、音もなく私の前に現れる。今の咲夜は、私を『お姉様』、とは呼ばない。それに、私に話しかけてくるときは、無駄に畏まった敬語だ。
……いつもは、気になることなんてないはずなのに、何故だか、今日はそれだけで神経が逆撫でされる。
……ざわ、ざわ。小さく、心の中が荒れてくる。
これくらいで、何かを壊すようなことなんてないけど、不愉快だ。
「フランお嬢様、いかがなさいましたか?」
私の視線に気付いた咲夜が首を傾げる。
「……何でもない」
何でもない、なんてことはない。それに、咲夜は人の心の機微に敏感だ。だから、きっと私が何でもないことはない、ということには、気付いてる。
そうやって、人の心を敏感に感じ取れるからこそ、お姉様や私の従者なんてものが出来るんだろう。
「そうですか。では、朝食はいかがなさいますか?」
「……いつもどおり、この部屋でいいわ」
そして、咲夜は必要以上に踏み込んでこようとしない。その距離を置かれたような態度が気に食わなくて、やっぱり私の声は不機嫌なものになってしまう。
どうしたんだろうか。今日の私は。
「畏まりました。ですが、いつかはレミリアお嬢様と一緒に、食べて差し上げてくださいね」
「私と―――」
私の返事も聞かずに、咲夜は姿を消してしまう。まあ、いいや。どうせすぐに戻ってくるんだから。その時に言ってやればいい。
「お待たせいたしました」
咲夜が戻ってくる。小さなテーブルには朝食がいつの間にか並んでいる。
ベーコン、レタス、トマトを挟んだサンドイッチが三つ、湯気を立てるコーンスープに、カップに注がれた紅い紅茶。
いつだったか、咲夜が少ないんじゃないかと聞いてきたけど、小食な私にはこれくらいがちょうどいい。
それよりも。私は、さっき言いかけた言葉を口にする。
「私と一緒に食べたいなら、お姉様が自分で言いに来ればいいのよ。私は間接的な言葉なんかにはなびいたりしないの」
「フランお嬢様は、レミリアお嬢様とご一緒にお食事をしたくはないんですか?」
「あんな意気地なしと、一緒にご飯なんて食べたくない」
我ながら子供っぽい言い方になってしまった、と思ってしまう。でも、一向に直接、私に会いに来ようとしないお姉様が悪いのだ。
「そうですか」
咲夜が小さく微笑を零す。それが更に私の子供っぽさを際立たせてるみたいで、少し居心地が悪い。自分の部屋なのに。
「……でも、咲夜なら私と一緒に食べてもいいよ」
気紛れと居心地の悪さを誤魔化すために、咲夜を誘ってみた。それに、なんとなく夢の、昔の話をしてみたいとも、思ったのだ。
「よろしいのですか?」
「うん。……それとも、私と食べるのは、嫌?」
力を暴走させてしまう私の心に、ずっと、気を払っておかないといけないだろうから。
「いえいえ、そんなことはありませんわ。むしろ、光栄です。すぐに、ご用意いたします」
私との距離を感じさせるその言葉が、重くのしかかる。夢の中の、満面の笑みを浮かべた咲夜の姿が、崩れていく。
そういえば、どうして咲夜は、お姉様の従者となったのだろうか。咲夜が従者になった日から、私は『お姉様』ではなくなってしまった。
……一体、私は何を望んでるんだろうか。『お姉様』と呼ばれること? それとも、咲夜が従者じゃなくて、もっと近い位置にいてくれること?
自身へと疑問をぶつける。けど、答えが出てくることはなくて―――
「フランお嬢様」
「わっ」
考えることに集中してたせいで、咲夜に声を掛けられたことに驚いて、声を上げてしまう。
「準備が整いました」
私が驚いたことに対しては何も触れず、微笑みを浮かべてそう言う。
ちょっとだけ、心拍数の上がった心臓をなだめてやりながら、椅子に座る。
テーブルは、一回り大きなものに入れ替えられていて、朝食が二人分に増えていた。
咲夜のサンドイッチが私の三倍の量ある。
「……咲夜、一杯食べるんだね」
今日、初めて咲夜と一緒にご飯を食べるけど、まず量に驚かされるとは思ってもいなかった。美鈴あたりなら、同じくらいの量でも納得してただろうけど。
「お嬢様が少なすぎるんですよ。もう一つくらい、増やしましょうか?」
咲夜が私の対面に座りながらそう聞いてくる。
「いや、遠慮しとく」
手を横に振りながら、拒否する。きっと、食べられないだろうから。
「そうですか。……では、いただきましょう」
仕えている立場であるはずの咲夜がそう言う。でも、遠慮のないその態度が、何故だか嬉しかった。
今までなんとなく不機嫌だったのが、どこかに行ってしまう。
「うんっ、いただきます」
だからか、私の声は少しだけ弾んでいた。
◆
「咲夜、私、今日、夢を見たのよ」
サンドイッチを食べ終わり、コーンスープも飲み干した所で私は、そう話しかける。私は、食べながら話すことが、出来ないのだ。どっちに集中すればいいのか、分からなくなってしまうから。
「夢、ですか?」
私の対面に座っている咲夜も、既に食べ終わっていた。ほとんど私と変わらない早さで、食べてたような気がする。いや、動作自体は、私よりもゆっくりとしていたような気がする。時間を止めていたような様子もなかった。一口が大きいのかなぁ?
まあ、そのことについては、またいつか機会があったときに、調べてみよう。それよりも、今は、夢、昔の話。
「うん、そう。それも、ただの夢じゃない。昔の夢」
「そうですか。何か、楽しいことを思い出せましたか?」
咲夜が微笑を浮かべる。なんとなく、子供の話を聞く母親、みたいな構図が思い浮かんで、気恥ずかしい。
「……ううん、ただただ懐かしかっただけ。昔の咲夜が出てきたんだよ。まだ、咲夜がお姉様の従者になってなかった頃の」
「確か、あの頃は『フランお姉様』、とお呼びしていましたよね」
「うん。……ねえ、咲夜は、どうして私のことを『お姉様』って呼んでたの?」
疑問を、口にしてみる。咲夜の背後に、お姉様の影を感じながら。
「あの頃は、年上の方々は『お姉様』、と呼ぶべきだと勘違いしていたのです。これでも、いい所の出でしたので」
どうやら、お姉様は関係なかったようだ。……いやいや、それよりも。
「えっ! もしかして、咲夜って攫われてここに来たのっ?」
「はい、そうですよ」
「そうだったんだ……」
ずっと、捨てられていたのを、拾われたんだ、と思っていた。昔のお姉様は、私の為に裕福な家に暮らしている人ばかりを攫っては、殺していたことを知っているから。
「家はつまらないから、攫って欲しい、と頼んだらここへと連れてこられてしまいました」
冗談を言ったら本当になってしまった、みたいな口調でそう言う。そんなに軽い調子で、言っていいものではないはずだ。
「……なんで、殺されなかったの?」
「さあ? 連れ去られた後も、変わらず自分のやりたいようにしていたら、フランお嬢様のことを任されていましたわ。いつの間にか」
「……」
なんて言っていいのかわからなかった。ただ呆れることしか、出来ない。
私が思うのもなんだけど、吸血鬼に攫われてもマイペースでいられるのって、人間としてどうなんだろ。
「フランお嬢様、どうかなさいましたか?」
「……呆れて物が言えなくなってるのよ」
そう言えば、咲夜が初めて私の所に来た時も、そうだったっけ。突然、笑顔で私の部屋に入ってきて、私の言葉も聞かずに部屋の物色をしていた。そうかと思えば、私を質問攻めにしてきたり。
私は、そんな自分勝手で、マイペースな子供の咲夜の様子に呆れて、何も言えなくなってしまっていた。
ただ、何故だか私の気に障ることなんかなくて、気が付けば、咲夜の質問とかに律儀に答えていた。
「それはそれは、お褒めいただき、ありがとうございます」
座ったまま、頭を下げてそう言う。褒めてないんだけど。
「咲夜、って大物ね」
「レミリアお嬢様も、そう言って下さいましたよ」
だろうねぇ。きっと、言われたことがないだけで、パチュリーや美鈴、小悪魔も同じことを考えてるはずだ。
「……ねえ、咲夜は、怖くなかったの? お姉様や、……私みたいなのと、一緒にいて」
子供でも、死への恐怖は、あるはずだ。
「なんてことありませんでしたわ。レミリアお嬢様には、よくしてもらいましたし、フランお嬢様は、私の話をよく聞いてくれていたので、大好きですよ」
「なっ……」
何気ない咲夜の言葉に、私は一瞬で平静を失ってしまう。顔が火照って熱い。
まともに咲夜の顔が見れなくて、視線を彷徨わせてしまう。
だ、大好きって、どういうことっ?
お、お姉様、にも、言われたこと、ないのに……。
「どうしました? お顔が紅くなっていらっしゃいますよ?」
「な、何でもないっ。……咲夜があんなこと言うから、いけないのよ」
小声で文句を付け加える。聞こえてないなら聞こえてないでよかった。
「ふむ。……愛しています、の方がよろしいでしょうか?」
「そ、そう言うことじゃなくてっ! ……あの、恥ずかしいから、やめて……」
後半は、消え入りそうなほど声が小さくなっていた。そういう言葉は、誰からも言われたことがないから、耐性が全然ない。
ほんとは、今すぐにでも咲夜の前から逃げ出したいんだけど、逃げ場所がないから、ここにいるしかない。代わりに出来ることは、顔を俯かせて咲夜の顔を、見ないようにすることくらいだ。
「好意や愛を恥ずかしい、と思うなんて勿体ないですね」
「い、いいからっ、その話は! そ、それより、咲夜は、なんで私を『お姉様』、って呼ばなくなったのっ?」
顔をあげて、逃げるように話題を投げつける。
私の中では、結構重要度の高い質問だったはずなのに、こんな形で聞く羽目になるなんて……。もう全部、咲夜が悪い!
内心で、咲夜に怒りをぶつけながら、咲夜の答えを待つ。私の怒りが見当違いなのは、わかってる。でも、そうしないと、平静を完全に失ってしまいそうだった。
「私では、皆さんの妹にはなり得ない、と気付いたからです。私は、この館で唯一の人間ですからね。外見年齢なんて、簡単に追い抜かしてしまいます」
「え? そんな理由なの?」
お姉様に無理やり従者にされたか、それ以外の何かすごい理由があるんだと思ってた。すごい理由がなにか、なんて具体的に考えてたわけじゃないけど。
「……納得出来ないかしら? フランお姉様」
あ……。
「フランお姉様、どうかしたかしら? もしかして、嫌、だったかしら?」
敬語を取っ払って咲夜が話しかけてくる。私の、『妹』が。
「う、ううんっ。そんなことないっ。……でも、なんで突然?」
「お姉様がそれを求めていた気がしたから。そんな理由じゃあ駄目かしら?」
「……ううん、ありがとう、咲夜」
懐かしさと、嬉しさとがあわさって、舞い上がってしまいそうになる。実際に、羽が私を飛び立たせようと、ぱたぱたと揺れている。
「可愛らしい反応をしてくれるわね、フランお姉様は」
「えっ?」
私は、一瞬、動きを止めてしまう。
「そうやって、驚いてる顔も可愛いわ」
「あの、さく、や……?」
表情を全く動かさないままそんなことを言って、顔をじっと見ないで欲しい。……その、物凄く恥ずかしいから。
「ん? なにかしら?」
私の顔を見据えたまま首を傾げる。
「あの……、ちょっと、言いにくいんだけど。すごく、違和感を感じる」
昔の咲夜と全然違う。マイペースさはそのままだけど、あの時の無邪気っぽさがなくなっている。それに、なんだか、咲夜の口調の方が『お姉様』っぽさを感じる。
「確かにそうですね」
すぐに咲夜は、いつも通りの話し方に戻ってしまった。……勿体ないことを、してしまったような気がする。
でも、さっきの咲夜はなぁ。何かが違う。
口調を昔にみたいにしてもらえばいいのかな? うーん、それはそれで、違和感がある。
「……フランお姉様、実は、『お姉様』と呼ばなくなったのには、もう一つ理由があるんです。これは、お姉様のためだけの理由ですよ」
話しかけてくるのはいつも通りの敬語だった。けど、呼び方が昔のままで、ちぐはぐな印象が拭えない。
けど、何故だか胸が高鳴ってくる。それは何故?
だって、それは咲夜が私の為だけの理由を持っているから!
そんなふうに、特別を口にして言われたことのない私は、気持ちが高揚してくるのが分かる。
なんだろうか、なんだろうか、って。
「私は、フランお姉様を護るために、従者となったのです。『妹』のままでは、護ることなど到底叶わない、と思いましたので」
「お姉様を護るんじゃ、なくて?」
少し、声が震えてしまう。
「はい」
「そう、なんだ……」
ああ、なんだろうか。胸が、物凄くどきどきする。さっきのどきどきとは、性質が全然、違う。
まさか、咲夜が従者になったのは私のためだったなんて!
そんなの、そんなの、……予想できるはずがないじゃないか!
ああ、どうしよう、どうしよう。内から溢れてくる嬉しさが大きすぎて私にはどうしようもないっ!
ただただ、ぼんやりとしたように、でも、微かに頬を上気させたまま、咲夜を見つめていることしか出来ない。
「ですから、私は『フランお姉様』から卒業をしたのです。私は今の関係も好きですよ、フランお嬢様」
あぁ……。
咲夜が、離れていく。さっきまでは、どんな時よりも、近くに感じられたのに。
『お姉様』。それを、それだけを言ってくれるだけで、私は、私は、嬉しい、と感じていられた。胸を躍らせていられた。
でも、でも。咲夜は私の為に、私から距離を取ってしまった。さっきまで、嬉しい、と感じていたはずなのに、途端に煩わしいものに感じられる。
「……ねえ」
「はい、なんでしょうか」
「……いつか、私が咲夜に相応しいお姉様になれたら、『お姉様』、ってまた、呼んでくれる?」
私が、ダメだから、咲夜は『妹』から『従者』になってしまった。なら、また、咲夜にとっての『お姉様』になれれば、きっとまたそう呼んでくれる。
「そうですね。フランお嬢様が、従者としての私を必要としなくなるくらいに、ご立派になるそのいつか。私は、フランお嬢様を、姉として慕い申し上げるよう誓いましょう」
良かった。まだ、まだチャンスはあるんだ!
「うんっ。じゃあ、頑張るよっ!」
大丈夫。きっと何とかなる。
私がダメな間は、優秀な従者がいてくれる。それに、何より私自身にかつてないほどの、やる気に溢れている!
お姉様。いつか、その主の座、譲り受けるね。
Fin
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